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29-Dec-2002


2002年クリマル記録

--- アドヴェント第3週(その3) ---






ブリュッセルのグランプラス(大広場)にて
(15-Dec-2002 Bruxelles, Belgium)


2002年12月15日(日)

 リューヴェンのクリマルは、街のヘソにあたる市庁舎前広場ではなく、3分ほど歩いたところの「大学図書館前広場」で開催されていた。背景の立派な建物が大学図書館で、街外れからも見える鐘楼もこの建物の一部である。





出店の類は、木でできた小屋は少数派で、たいていのやつはテントである。クリマル会場の一部にちょっとしたステージがあって、時に地元の子供達のブラスバンドや素人合唱団がクリ歌を奏でたりするのはドイツでもよく見かけるが....





ここのステージは非常に立派で、もしかして結構有名人なのかもしれないプロの歌手達が、アンプをびんびん響かせてクリスマスとはあまり関係なさそうな歌を歌っていた。この催し、名前こそ「ケルストマルクト」(クリスマスマーケット)ではあるが、まあ一種の「お祭り」といった感じだ。そういえば例のチラシによると、ここの「ケルストマルクト」は1988年に始まったということだから、伝統的雰囲気のクリマルとはだいぶ違うのも納得できる。

出店を一回りした後、玩具屋の出店でちょっと早めのクリスマスプレゼントを息子に買い、ベルギー名物のワッフルを齧ってから本日のメイン目的地であるブリュッセルへ向う。ここから30キロかそこら、車で30分ほど。


 前回のチェック(記録によると95年であった)の際は、グランプラスのすぐそばに車を停めて、グランプラスだけしかチェックしなかった。そこには立派なクリッペセットこそあったがクリマルは無かったので、「ベルギーにはクリマルはないらしい」と思った。つい先日偶然見かけたクリマルは、グランプラスではなく旧魚市場跡広場。今回はまずそこへ直行する。





魚市場跡広場の東端にカタリーナ教会があって、その正面広場(カタリーナ教会広場)には仮設観覧車が。我々もまずはこれに乗る。





観覧車からは旧魚市場跡広場のクリマル会場が見える。





ここの出店群はリューベンで見たようなテントではなく、見慣れた「木でできた小屋」が並ぶ。....と、そのクリマル会場の端っこには、





この通り、ここでも仮設スケートリンク。こういう街中の広場のスケートリンクって、どうやらベルギーのクリスマスの風物なんだろうか?





その近くにあったポスター。タイトルは「クリスマスマーケット」ではなく、「冬の楽しみ」と書かれてある。(我が家にはオランダ語の辞書はないが、併記されているフランス語の方を辞書で解読。)上の方の注意書きを読むと、ここ魚市場広場のほかグランプラスでも何かやっているらしい。いずれにせよ、グランプラス周辺もチェックの予定であったのでそちらへ向う。


 冒頭の写真が、おなじみの観光名所グランプラスと市庁舎。その昔見たクリッペは...





この通り健在であるが、周囲にクリマルらしきものの姿が無いこともまた、95年当時と同じである。

が、すぐそばの証券取引所(?)周辺にはそれなりの規模のクリマルが出ている。以前来たときは違う方角から来たので気が付かなかったのか、それとも当時はこんなもの無かったのか....


 ともあれ、雨も降ってきたし、まともな昼食をとっていなかったので、魚市場周辺の魚介レストラン群で早めの夕食をとることにする。観光客の多いところなので、みな午後も休みなしで営業しているかと思いきや、意外とほとんどの店は午後の休憩中で、ほとんど唯一開いていた店へ入る。安くは無いが、そんなにぼったくりでもなく、普段この手の食事に縁の薄いドイツ在住者にはなかなか嬉しい食事であった。(そのあとの400キロの夜道ドライブさえ無かったら言うこと無しなのだが。)

食事の後は、酔い覚まし(念のため、ほんの少ししか飲んでいません。ガマン、ガマン!)も兼ねて再度クリマル会場をぶらつく。





自動車・電車・バイクなんかがくるくる回るカルーセルはドイツのクリマルでも一種の定番であるが、ここのはちょっと凝っている。バッタや恐竜にまじって、船(タイタニック号のつもり?)やヒコーキ、更には潜水艦やらロケットもある。実は昼間も一度きていて、大人気の潜水艦(これは一人しか乗れない)には数回待ってようやく乗れたのだが、さすがにこの時間はガラ空きで、昼間は乗れそうに無かったヒコーキにもすぐ乗ることができた。息子も、かなりご満足の様子。で、締めくくりに....





これまたお気に入りの「タンネンバウム」(本来はモミの木のことだが、息子はクリスマスツリー型したものをすべてこう呼ぶ)の電飾を眺めて帰路に就く。雨の夜道というのは雪の夜道の次にいやな運転条件ではあるが、ベルギー内の高速道路は煌々と照明がついているので比較的楽である。ドイツに入ると親切な照明は無くなり、いきなり暗くなって非常に見づらいが、幸いにして雨があがって路面が濡れていないので助かった。


 最後に、この週末の獲物(クリカップ)は.......残念ながらゼロ個なり。ベルギーでもグリューヴァインは飲まれているが、出店のコップはほとんど使い捨ての紙かプラスチックのみ。あの絵柄が入った陶器のマグカップは、今までのところドイツ語圏以外では見たことが無い。


その1 その2



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