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29-Dec-2002


2002年クリマル記録

--- アドヴェント第3週(その1) ---






何屋さんでしょうか?
(13-Dec-2002 Liege, Belgium)


2002年12月13日(金)

 「クリマルのある所、ない所」の項で、「ベルギーにはクリマルは無いようだ」と書いたのであったが、実は少なくとも首都ブリュッセルにはクリマルが存在することを知った(この目で見た)のはつい先日であった。本当に昔はなかったのか、それともその時は我々が見落としただけなのかはよくわからない。ご存知の人がいらっしゃったら教えてください。

よってこの週末(アドヴェント第3週末)は急遽ベルギーへ向った。「膳は急げ」というわけでもないが、翌日土曜日を待たずに金曜日の夕方に出発した。というのも、いくら「明日は早起きして早出をしよう」といっても実現したためしがなく、たいてい家を出るのは昼頃になってしまい、その日はほとんど「泊まるだけ」となってしまうのがいつものパターンだからである。

目的をベルギーに絞ったからにはドイツ内の諸都市は素通りして...もっとも、この経路(A3+A4)上のめぼしい街のクリマルはおおむね訪問済みということもあるが...最初の降車地はリエージュ。(Liege...ホントは"e"の上に"`"が付くが、その表示の仕方がわからない。)

典型的フランス語文化圏にはクリマルは無いかもしれないと思いつつの寄り道であったが...





予想は嬉しいほうに外れて、結構な規模のクリマルがあった。クリッペだって...





この通り。





色んな店が並ぶところもドイツ語圏のクリマルと似たようなもので、中でも飲食店が一番賑わっている点もまたドイツ語圏のクリマルと同じである。

.....が、中にはドイツ語圏ではまず見ないものを扱っているところもある。





透明ガラス壜に入った黄色いワインというと、ボルドーのソーテルヌ地区やバルザック地区の甘口ワインが有名。ドイツ語圏以外では甘口ワインは滅多に飲まないが、とあるものを食す時に限れば甘口ワインは「定番」である。「とあるもの」とは...





フォアグラ。これで7ユーロ、つまり14マルク(今でもマルク換算のほうがピンと来るんですね)だからクリマル屋台の軽い食べ物としてはかなりの値段である。それでも結構な売れ行きなのは、やはりフランス語圏の人たちは飲み食いには結構投資するということの表れか。

食べ物のほかにも「ちょっとドイツ語圏とは雰囲気が違うもの」はある。





街の電飾といえば、ドイツ語圏では専ら白色電球をいろいろな形に並べたものが主流であるが、電球のかわりに線状になったもの、それも色とりどりのものを使った電飾はフランス語圏の電飾の特徴かもしれない。(注:南欧や英語圏のクリスマス風景は未経験なので知らない。)


 さて、リエージュではなんとか閉店直前のクリマルに駆け込んだが、実はこの日の宿泊地はここではなく、更に100キロほど西にある「Leuven」なる街。





華麗な旧市庁舎は、この街が昔はかなりお金持ちの街であったことを思わせる。ベルギーでもこのあたりはフラマン語(オランダ語)圏で、その表記ではLeuvenと書く。現地語発音は「リューヴェン」でいいのかな?(ちなみに、ワロン語(フランス語)では「Louvain」と書いて「ルーヴァン」と読むようだ。)





旧市庁舎のすぐ裏手には「お金持ち商人の館」風の建物が並ぶ広場があって、これらのほとんどは「若者の飲み屋」となっている。

遅い夕食のあとホテルへ駆け込むと、こんなチラシが置いてあった。





なんと、ここLeuvenでも丁度クリマルをやっているようだ。明日からがますます楽しみである。

余談になるが、「クリマル」(クリスマスマーケット)が「Kerstmarkt」、「木曜日」が「Donderdag」というのがフラマン語(オランダ語)で、英語とドイツ語が読める人なら何が書いているのかは結構わかるような気がする。しかしながら、実際に発音される言葉を聞くとチンプンカンプンである。


その2 その3



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