その1:1〜3日目:「魔のドレーク海峡」
その2:4〜6日目:「南極大陸!!」
その3:7〜10日目:「南極圏へ。そして、さらば南極」
その4:その他の写真1
その5:その他の写真2

本当は南極圏で大陸に上陸、沈まない太陽を拝みたかったのですが日程の都合から南緯66度33.3分を超えたらすぐにウスアイアへ帰ることになってしまいました。帰りのドレーク海峡がそれほど荒れていなかったのは幸いでした。

7日目 (1月4日)

朝、イギリスの基地があるPort Lockroyに上陸。ここでは郵便を投函する事が出来る。今日もまず半数が郵便局へ。また、この基地ではペンギンと人間の関係を調査しているため、ペンギンのすぐ近くまで行くことが許されている。ポストカードを投函した後、ペンギン観察。ここのペンギンは人に慣れているとはいえ、あまり50cm以内に近づこうとはしない。この後、残りの半数の人達と交代して鯨の骨を見に行く。ここのペンギンも人に慣れていて、特に好奇心の強いのがちょっかいをかけてきたりする。ペンギンにここまで近づけたのは始めて。
昼食後、船はLemaire Channelを進む。午後はZodiacによる観光。ミンク鯨やハンプバック鯨を間近で見ることが出来る。17:30からはPetermann島に上陸。ここにはウクライナの基地があるのだが、無人の小さな小屋があるだけで居住者はペンギンだけ。
夕食はロシア料理。ビーフ・ストロガノフを食べる。その後、中村さんとカクテルを飲みながら日没を見る。南緯65度ではなかなか日が沈まない。あと少しで日没という所でずっと留まっている。12時頃ようやく沈むが、その後も暗くなることはない。日の出は2:45らしいが眠いので寝る。

Port Lockroyにあるイギリスの基地。

鯨の骨。でかい・・・。

Petermann島にあるウクライナの基地。

南緯65度の日没。なかなか沈まない。

8日目 (1月5日)

今日は南極圏(66度33.3分)を目指す。ひたすら南下するだけでは退屈だろうからという配慮で朝はFish諸島でZodiacを使った氷山見物。しかし、今までのZodiacによる観光と比べて別段に素晴らしいというものでもなく、こんな所で時間をつぶすよりもさっさと南を目指して欲しかった。また、空いている時間を利用してKapitan Dranitsynの機関室見学なども行われる。
結局、南極圏入りは17:00頃。船首で小さなパーティーが行われ、シャンパンで乾杯。南極圏は夏太陽が沈まないというのが定義らしいが、それを確かめる事も出来ずに船はすぐに北へ向かう。結局、最も南に到達したのは南緯66度33.6分(西67度08.8分)。さらば南極。そして、これから再びドレーク渡り。前回で船酔いに懲りたので今回は酔い止めを飲んでおく。噂通り、酔い止めを飲むととたんに強烈な眠気が襲ってきて早めに寝てしまう。

Kapitan Dranitsynの機関室。

船首で南極圏入りを祝う。

9日目 (1月6日)

行きと比べるとそれほど揺れていないが、それでも少し調子が悪い。朝食を食べ、再び酔い止めを飲む。薬のためにひどく眠く、レクチャーに出る気がしない。まぁ、それほど興味ある内容でもないから良しとし、レクチャーはすべてさぼる。夕方、「ファッション・ショー」といって船内のショップで売っているTシャツやフリース・ジャケットの紹介がある。それを見た以外は食べて寝るの生活。夕食後、市川さん、中村さんと少しお酒を飲むが正美さんは調子が悪いらしく不参加。

10日目 (1月7日)

昨日よりも揺れがひどくなっている。ここらの海域は北西から南東へ向けて天気が移り変わっていくとのことだが、現在北西から低気圧が近づいているらしい。今日も薬のおかげで何もやる気がせず、食べては寝るの生活。午後3時頃ケープ・ホーン最接近。とはいっても、5kmほど先なのでそれほどはっきりとは見えない。ブリッジからひとしきりケープ・ホーンを見物したあと、Afternoon teaでケーキを食べる。19:30からバーでFarewell Party。シャンパンで乾杯!この頃には船はビーグル水道に入っていてほとんど揺れていない。このパーティーに正美さんがワンピースで登場。おー、すごく綺麗。旦那、幸せ者だの〜。その後、Farewell Dinner。肉か魚かで迷い、結局両方食べてしまう。夜は日本人4人組で飲む。市川さんと中村さんは株の話で盛り上がっている。
南極へのクルーズはこれで終了。明日の朝にはアルゼンチンに着いてしまっている。短かったけど、すごく印象に残るクルーズだった。さらば南極。そして、さらば Kapitan Dranitsyn。

5km先に見えるケープ・ホーン。

Farewell Dinner。食事はいつも美味しい。


<4〜6日目 その他の写真1>

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