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音楽-2

ブエノスアイレス、午前零時

音楽についてたらたらと書きますと…


ブエノスアイレス、午前零時 98.11.01

先程…深夜だけれども、NHKでピアソラの番組が放送されていた。ピアソラ自身の演奏映像もふくむ、見応えのあるものだった。

特定の音楽と特定の記憶が無媒介的に結びつくというのはよくあることで、ほんの一時の感覚的な記憶…とくに旅行のときのそれ…も、たまたまそのときに持参していたテープ、その頃に聞いていた曲に、直接的に結びついてしまったりする。
小学校の修学旅行は、ゴダイゴの"Promise at Dawn"という曲。中学のそれはYMOのアルバム「浮気な僕ら」、高校のそれはPrinceの"Around the world in a day"、大学1年のときのサークルでの鳥取への合宿は、たまたまバスの中で鳴っていたWhitney Houstonの"I Wanna Dance With Somebody"、である。
そして近頃では、ピアソラのアルバム"LUNA"を聞くと、夏の軽井沢の冷涼な風のことを、強力に思い出すようになってしまった。

たまたま高崎から軽井沢に向かう新幹線のなかで聞いていたのがこのCDだったというだけのことである。しかしこの音楽があまりに偶然にも、そのときの新幹線のスピードと、車窓を流れる軟らかい雨越しの風景にぴったりと合っていた。そしてその後に歩いた軽井沢の林とそのあいだをすりぬけてゆく心地よい風にも。黄昏の軽井沢。夜が降り落ちてゆく。

HORA CERO(ブエノスアイレス、午前零時)、MILONGA DEL ANGEL…。

piazzolla.jpg (3806 バイト)学生時代からブラジルの音楽に興味を持って、それが一段階すすむとブラジルを超えてほかの南米の音楽も面白いと思うようになった。そのなかで、これはいいと気に入る曲は、アルゼンチンのものであることが多かった。例えば…Virgilio ExpositoとHomero Expositoによる"VETE DE MI"。
僕がピアソラを知るのはそれよりもっとあとで、昨今のブームが起こってから後の話であるのだが、彼もやはりアルゼンチンなのだという。南米の音楽にこのような深みがある理由を僕はまだよく知らないが、とにかくこうした音楽を知り得たことを幸福なことだと思う。

http://www.piazzolla.org/

 


音楽についてたらたらと書きますと… 99.03.07

僕はいつも「バッハを含むバッハ以前」と「ラヴェルを含むラヴェル以降」が好きだという言い方をしています。通史に詳しいわけではなくて、肌に合う、という程度の話です。
バッハ以前にはまだ調性とかはっきりしていなくて、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンだとかジェズアルドだとかの特異な才能がひょこっと顔を出しては、すごい曲を残して去って行きます。バッハらの時代に機能和声がかたちづくられ、17-19世紀の音楽を支配することになりますが、バッハ自身はそれ以前の複雑な和声系を捨てきれなかった人なので、その曲の構造がとても複雑ですね。
ラヴェル以降、とくに20世紀に入ってからは、調性の破壊とかを意図的にやったりするようになるわけで、その意味では「バッハ以前」と通底するものをもっている、というイメージがあります。じっさい、ストラヴィンスキーも、ジェズアルドやマショーへの賛辞を示しましたし、アルヴォ・ペルトのような作曲家も、昔風の音楽の風貌を復活させているというような印象があります。

また、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」にあるような、「豪奢ナル頽廃」とでもいうような気分が、音楽としては最高だな、と、僕は、思っています。ドビュッシーのように物質的で乾いたものでもなく、ワーグナーのように「あまりに人間的」にどろどろと沈んでしまうのでもなく、音楽として独立した抽象性をたもったうえでの美しさというか。その意味でもラヴェルとジェズアルドに通ずるものを感じます。

ポップの分野では坂本龍一とArto Lindsayが好きです。
坂本龍一もまず第一にはラヴェル的に複雑でgracefulな和声を操れる人だから好きなんだとおもいます。坂本龍一とも親しいArto Lindsayは、そのギターにみられる(きかれる)ように、和声を超越してしまう。圧倒的なスピードで音楽を切り裂き、突き抜ける。という感じです。葉加瀬太郎のプロデュースなんかもしている人です。

というわけで昨日CD屋さんに立ち寄って買ったのは坂本龍一の"BTTB"と、ヤン・ガルバレクの"RITES"でした。

本当はそれらを買うつもり行ったのではなくて、"Love and Peace"とかいうバンド?の"ちょっと聞いてよ"とかいう曲(バンド名、曲名とも不詳)のCDが出ていないかを探しに行ったのでした。近頃FMで流れる、京都弁のラップで、おもしろいんです。歌っているのは奈良県内の女子高生だという話なんですが。

ラップではA TRIBE CALLED QUESTが面白いなと思っていました。最近はききませんが。
ジャズはエリック・ドルフィーがええなあとおもいます。
あと、近頃は人並みにピアソラの音楽にはまっています。

とりとめのない話で失礼しました。では又。

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最終更新日00/11/09