▼▼ 日刊ファンタジー小説 第三特別遊撃隊 ▼▼ ■→■→■ ×月○○日−創刊号 ■→■→■ 前回のあらすじ: (−プロローグですので、あらすじはありません。) ■≫■≫ 第一回 プロローグ ■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫ 召喚の儀式は最高潮に達していた。 二十人あまりの魔術師が囲む祭壇には一段高い台があり、そこに描かれた魔法 陣からは炎が上がっている。 頭領らしき男が銀色の盆に白い粉をひとつまみ入れると、炎は緑に変わった。 「いでよ…… セラシオン…… この贄をもって……」 頭領は慎重に言葉をつなげた。 疲労は限界を極め、すでに二人が倒れてい る。あと少し。虚ろな目で自分の腕の先を見つめる。 その時、突然扉が破られた。同時に数人の戦士がなだれ込む。 「魔法陣を切れ! 中は見るなっ」 長剣の戦士が指示した。彼らの武器は揃っていない。魔法使いのいない所を 見ると、傭兵か退治屋だろう。 戦士たちは素早く円陣に割って入り、虐殺を始めた。うち一人が中央に駆け 寄る。そこでやっと、魔術師たちは異変に気づいた。 「いかん、今壊すと暴走する!」 頭領は叫んだが、自分たちの集中が乱れた時に、すでに暴走は始まっていた。 魔法陣は目の眩むような光を発し、端にナイフをたてようとしていた戦士 が、部屋の隅まではじき飛ばされた。中を見ていた魔術師が叫び声をあげて倒 れた。一人は笑い出した。一人は目を見開いたまま絶命した。 * 光のおさまった後、そこにいた者たちは敵味方を忘れて台の上に見入った。 彼らが見たのは、雛の羽を持った黒い妖虫だった。 彼らはそれをまばたきもせず見つめて、思った。 美しい≠ニ。 妖虫はゆっくりと頭をもたげた。 ■≫■≫ あとがき ■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫ (ここには、オマケとして私の毎日の出来事や、この小説の世界観を楽 しむためのコラムなどを書きます。 挿し絵付きの回は、ここにURL が載ります。) ■≫■≫ 発行情報 ■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫■≫ ・制作・著作:棚田聡 tana@dreamcast.fan.fm 質問、要望などもお気軽にどうぞ! ・発行責任者:N dclink@geocities.co.jp ・まぐまぐID:33452 ・登録・解除はこちら。 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/6148/ |
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