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鎌倉行き

DOCOMOMO展、鎌倉大仏、長谷寺。


週末(00.3.26)、鎌倉に行きました。

今回、初めての鎌倉で、大仏さんも見たかったのですが、神奈川県立美術館(鶴岡八幡宮境内にある)で行われていたDOCOMOMO展を見にいくのが目的でした。そう、NTTドコモと、PostPetのモモちゃんの合同展覧会です、というのはウソで、ドコモとは関係がなく、The Documentation and Conversation of building, sites and neighborhoods of the Modern Movement、というヨコモジの建築展覧会の日本展でした。

同潤会アパートメントを皮切りに、(結果として)60年代前半までの日本の近代建築を扱っていました。DOCOMOMOの理念に沿う、現在残っている建物を20件という趣旨ですが、あらゆるビルディング・タイプからただ20件のみを選出するという作業には、無理があったのかも知れません。選ぶ人間によって違いが出てくるのは当然でしょう。
某有名建築家のK川紀章氏は、「オレの設計した中銀カプセルタワーを入れろ、入れたらスポンサーをつけて1,000万円出してやる」と言ったとか、言わないとか。…噂話としてお聞きください。

美術館のメイン展覧会はシャガール展で、DOCOMOMO展はそのオマケのようにひっそりと開催されていましたが、入場者数は会期を通して結構多かったとか。僕らが行ったのは最終日でしたが、結構熱心に見ている人たちがいました。


早咲きの桜。鶴岡八幡宮境内にて。
神奈川県立美術館は、思っていたより小さな建物でした。庭をうまく取り込むことに成功しています。とてもモダンな構成美。
大谷石の壁に空けられた穴から、美術館の中庭を覗く。

1Fの壁はこのように大谷石積みですが、2Fは重量を軽くするために、鉄骨のラチスで床・屋根が組まれており、石材も使われていません。壁面パネルも、少々チープな感じがします。うまく改修してリフレッシュしてあげる必要がありそうです。


岐れ道の「ベルグフェルド」でランチ。今回鎌倉を案内してくれた真野君&真山さんの「真・真コンビ」。お二人とも偉いのよ。

江ノ電車内でガイドブックを見ていたら、「大仏の胎内見物 20円」なんて書いてある。いくらなんでもそれは「200円」の校正ミスだろうし、そもそもそれは古い話でいまはきっと入れないんだろう、と、話していたら、

実際に20円で中に入れた。どっひゃー。

鎌倉大仏は基本的にオリジナルが残っているはずなんです。1252年鋳造。関東大震災で前傾したために台座の補修・補強工事が行われ、その他現在首周りにFRP補強、お腹の下に補強梁柱があります(確かにこの部分は支持材を入れるのが合理的だな)が、基本的にはオリジナルです。
胎内なんて暗いんだろうと思っていたら、実は大仏さんの背中には大きな窓が二つ開いていて、明るいのです。…見学が「天候による」と書かれているのは、雨の日はここから胎内に雨が降り込むために閉じるのだろうと思います。

数えてみると全体を12回位に分けて鋳込んだようであり、その継ぎ目には「鋳からくり」があって物理的に接合するように工夫しているのがよく分かります。


これがかの有名な鎌倉大仏様だ!
ご尊顔。仏像史的には、日宋貿易や禅宗を通じての宋との結びつきから生まれた"運慶様に宋風を加味した独特の様式"で、宋の仏画に見られる特色を多く備えている、そうです。

以降の東国の仏像には絶大な影響を与えた。そりゃあこの時代に、このビッグネスですから、それだけでも相当のインパクトがあったと思います。

大仏内部です。黒く見えるのが鉄骨柱。しゃがんで観察しているのが真野君。
初公開!、というわけではありませんが、大仏様の背中です。大きな窓が二つあるほか、数箇所にフックが取り付けられています。思うに、関東大震災において前傾した大仏を引き起こすために使用したものではないか?

こちらは長谷観音で有名な長谷寺

長谷観音は奈良の長谷寺と同じ木から彫り出されたと云われているそうです。

長谷寺からは、由比ガ浜が一望できます。
白波が、ショーナンって感じです。

- おわり -

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最終更新日00/11/09