惹句のキング


本を買うと宣伝やらなんやらが書いてある帯が、惹句(じゃっく)です。まあ、キャッチコピーですかね

殆どの人が読まないうちにごみ箱にポイ、なんて悲しすぎる

惹句を中心に、有名無名のキャッチコピーを収録。寸評付きでお楽しみあれ


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目次

音楽のジャック 歌は世につれ世は歌につれ
衣料のジャック 見る、買う、着る。どれをとっても幸福なのです
コンピュータのジャック 買う、触る、叩く、嘆く。とても不幸せなのです
車のジャック 黙っていても売れる時代は終わったのです
テレビのジャック テレビ番組の宣伝
住まいのジャック 住宅情報。みんな苦労してるんだ
健康のジャック 医薬品。時々はっとします
意見のジャック 意見広告。広告そのものは少ないが捨て難い
教育のジャック 学校法人。意外に量が多く、とても面白い
見出しのジャック 新聞の見出し。これもジャックなんだ

音楽のジャック

ミュージック、
僕がママだよ。

収録:JASRAC
寸評:JASRACとは(社)日本音楽著作権協会のこと。上記のコピーがほ乳便に。その回りをおたまじゃくしのような音符が飛び回り、後ろにはヘッドフォンの群。ほ乳便の右下にはJASRACの文字も見える。この際だからJASRACも宣伝しようということか
紙面左上には「著作権法100年」の文字。「みんなの著作権使用料が、名曲を育てています。」とある「音楽文化発展のために。」とある。なるほど、である。
私も時々カラオケで著作権使用料に参加させていただいている。無断使用、不払いなど著作権をめぐる問題があると聞き及ぶ。頑張って頂きたい。しかし、ミュージックのママが著作権使用料だとは知らなかった。パパは誰だ、なんてことを考えてしまうのは私だけでしょうか?背景のヘッドフォンだけというはちょっと頂けないような気がする。昔だったらいろんな楽器が並んだんじゃないかなと思ってしまったのだ。


あなたは
マライヤ・キャリーになるために、
生まれてきたんだね。

収録:Sony Music
寸評:海辺でパンツ一丁の女の子がちょっと大人びた笑顔を見せている。肌の色は浅黒い。この写真に上記のコピーが縦書きで。広告としてはサイズは決して大きくはない、但し色付きだ。そのうち全面広告も出るのだろう。
「全米No.1シングル12曲、新曲5曲も収録したマライア初のシングル・コレクション全19曲」「マライア初のシングルコレクション[The Ones]絶賛発売中」である。宣伝する必要もないような内容である。恐いもの無しである。こんな小さな女の子が、パンツ一丁がマライアになるんだ。なるんだ、なるんだ。頭の中でこだまする。誰でもそう思うよね。そう思わせたら向こうの勝ちなんだろう。でも、やっぱり彼女はマライア・キャリーになるために生まれてきたんだろうね、きっと。
もう一パターンべつのやつが対面の右上にある。こっちも飛ばしている。さすがソニー。
「奇跡を紡ぐと、マライア・キャリーになる。」とある。広告は色付きなのに、写真は白黒、現在のマライアだ。すらりと伸びた長い脚、くびれた腰、張りのある胸。そして成長した大人の顔。圧倒的な存在感である。なにか挑みかかってくるようにさえ見える。こちらは文章が英語。 IN STORES NOWと結んである。やられた!

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衣料のジャック

彼をつくるバーバリー。

収録:株式会社 三陽商会
寸評:
「砂漠のような都会に、透明な風がわたり
ブルーレーベルは、渇いた微笑をこぼす。
マリオ・ソレンティの写真は恋の輪郭を
切りとり、モデルのカースティンは、愛の
ポーズで応える。口元にエレガンス。
胸元にロマンス。バーバリーブルーレー
ベルの秋冬は、長編小説のように始まる。」
画面では長さが違ってしまうかもしれないが、現文は横の長さがそろえてある。モデルの愛のポーズとかが私にはどうも睨まれているようで居心地が悪いのだが、それ以外は見事である。何故かは知らないが彼氏も出来ちゃうなんて、すごい。金を出す価値がありますぞ、バーバリー。

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コンピュータのジャック

ただもの
である。

収録:Vertex Link
寸評:三年間無料でIBMパソコンが刈りれる、違う借りれる。もう、これほとんどアメリカ。向こうでもめっちゃ安いパソコンや無料パソコンの話しがあると聞いたが日本でもついに、である。
「日本初!!!無料パソコン[ムリョーパ!]応募受付ついに開始!!!!!」と!マークの大安売りである。「モニター1万名様!大募集!」とここでも!まーくである。はー、びっくらこいた、なのである


ゆっくり
仕事をしたい方には、
Pentiumを
おすすめします。

New Power Macintosh G3.

収録:Apple
寸評:そんなに調子に乗っていいのだろうか、と思ってしまうほど絶好調のAppleである。何しろ最新のG3である。PentiumVなんぞ足元にも及ばないのである。自信の程が伺える。
一面広告のど真ん中には透かしでG3の文字。そのGと3の間にはiMacでおなじみのブルーアップルがデデーン。Gの文字の上に小さ目の文字で控えめに上のコピー。内容はちっとも控えめじゃないところがいかにもApple!?なんと5日間連続の大キャンペーンなのであった。


「コンピュータってこんなはずじゃなかった」と
思っている人たちへ。

収録:Apple
寸評:「Say hello/to iMac.」の大きな文字の下には今話題沸騰の青りんごiMacの横顔。半透明のボディーと洗練されたデザイン。その下に上記のコピーがある。
「Macってこんなはずじゃなかった」と思っている人たちに待望の新商品。評判は高い。売り切れ続出となった発売日以来「いいじゃ、これ」と言う人は多い。「いいな、これ」と思う一人として、頼む、誰か買ってくれ。そして私にもいじらせてくれ。買う気はないのだが、いじってみたいと思ってるふとどき者なのである。しかし、確かにそこらのメーカーとAppleは違うと思わざるを得ない。Macファンにはたまらないだろう。それを見越したコピーが憎い。このコピーだけでファンになる人がいるかもしれない、とさえ思うのである。


「クレージーな人たちへ。」

収録:アップルコンピュータ
寸評:かじりかけの林檎にThink differentでおなじみのあのAppleもすっかりMicrosoftの軍門に下ってしまった。圧倒的な物量作戦の前には「美しさ」や「優雅さ」なんてものは紙にかいた御まじないでしかないことを、自ら証明してしまったことの矛盾。つまりアップルは理想が持つ悲しみってやつの体現者になってしまった。
でもその精神を捨て去ったわけではない、ことをこの宣伝が示している。ピカソ、アインシュタイン、ガンジー、アリ、知らない人、エジソン、ヒッチコックなんて人の写真を包む言葉の数々。反逆者、厄介者を礼さんする。はみ出た人を養護する。そして「自分が世界を変えられると/本気で信じる人たちこそが/本当に世界を変えているのだから。」との決めぜりふ。
確かに決まった。これが10年前ならファン垂涎の名コピーとなっただろう。
でも今どれほど人々の心を打つことが出来たのか?
HP作りをMacからWindowsに変えてしまった筆者に言う権利はないのだが
「ウダウダ言う前にやることやらんかい!」と突っ込みたくなってしまった事実だけをお伝えしておこう。頑張れMac、負けるなApple

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車のジャック

試乗にいい
Very good.

収録:日産サニー東京
寸評:「日産サニー東京より新サニー登場」どうしようもないところまで追いつめられて日産も変わろうとしているのかもしれない。「技術の日産」との乖離に悩む必要はない。所詮人間はパンがなくては生きられないのだから。試乗にいい、ですか。あたぼうよ、こちとら江戸っ子よ、ってわけですか。うーん、ケチョンケチョンに言われかねない危険なコピーだが敢えてその蛮勇に拍手をおくろうでは有りませんか、ねえみなさん


SMALL IS SMART.

収録:本田技研
寸評:「新しいものさしで、クルマの燃料を考えます。」
「6月8日、ホンダは天然ガス車のシビックを新発売しました。燃料となる天然ガスは、埋蔵量も豊富で、しかもクリーン。、、、」このコピーの上には青いモノサシに「SMALL IS SMART」の文字
「地球のために、新しいものさし
スモル・イズ・スマート
I’m HONDA.」
うーん、渋い。そう小さいことが賢いってことなんだよね。賢明ってことはきっと懸命ってことで、それがかっこいいってことなんだよね。
でも結局、クルマはなあ。三菱のお間抜けの例もあるからなあ、ってこの「天然ガス自動車篇」を読んでたら
翌日にはもう
「休日、クルマではなく自転車や電車で出かけてみるのも、いいものです。 これからの時代もクルマと楽しく暮らしていくために、たまにはクルマに乗らない日をつくって、エネルギーの消費を小さくする、環境への影響を小さくする。そんなクルマとのつきあい方も、なかなかスマートじゃないですか?クルマを愛する一人の生活者として、ホンダはそう思います。」の「たまには乗らないデー篇」が出た。やっぱりお間抜け三菱とは二味違うと感激してしまった。こういかなくちゃ、ねえ三菱さん。


知らないうちに、エコロジーしていたんだ。

収録:三菱自動車
寸評:いけません。これはいけません、三菱さん
これは、間違いです。インチキです。詐欺です
多少二酸化炭素の排出量が少ないだけで、エコロジーしているなんて、、、
かってにGDI CLUBとかつくるのも、「いいもの ながく」のコピーも文句は言いますまい
しかし
「私たち家族は、自然が大好きです。/いつも乗っている車が、/気がつけばエコロジーしてたんですね。」
これはさすがにいけません!! それとも本当にこんな「あほ」なことを信じているんだろうか
『たまには車に乗らないこと、それがエコロジー』でしょ、三菱さん


わずか1000台のための
自動車保険

収録:東京海上
寸評:「それは、大正三年のこと。商品開発への情熱とノウハウは、私たちの伝統です。」大正時代の銀座通りのモノクロ写真に写るは都電と荷車とまばらな人の姿。
のどか、平和の時代に車社会を見越した先見の明と開拓者魂。成る程、成る程。
「これまでも、これからも、自動車保険は東京海上がつくります。」
1000台は縦書きで「一〇〇〇」台がコピーそのもの。横書きと縦書きでは見た印象で大分感じが違う。
この後も昭和四〇年代の「『交通戦争』を/戦いました。」、今とシリーズが続く。荒い粒子のモノクロ写真の力を実感させる力作である


これからの生き方を「いいもの ながく」と決めました。

収録:三菱自動車
寸評:「必要とされる車を、ひとつひとつ大切につくること。」成る程
「すぐに飽きられるような車ではなく、乗るほどに愛着がわいてくること。」成る程
「社会や環境のために、きちんと取り組んでいること。」成る程
これらに応えるモノサシが「いいもの ながく」であると三菱は言う。決意したと言う。賛成してもらえたら、うれしいです。そう三菱は言う。
車なんて環境破壊の元凶のくせしやがって、などとは言うまい。いいものを長く大切にしていきたいと私も思う。もっとも免許持ってないんで車は買わないけどね


マツダについて
600字でお話しましょう

収録:マツダ
寸評:「私は、昨年11月、マツダの社長に就任したJ・E・ミラーです。」
で始まるメッセージ。本当に600字か数える疑り深い人は一体何人ぐらいいるだろう。ちなみに私は途中で諦めた。
「私たちは可能性の会社です。」
と結ばれたメッセージを見て、前の社長といい、今回の社長といいやっぱり外人はすげえぞ!と単純に驚いている人は一体どの程度いるのだろう。ちなみに私は「黒船来襲」と身構えてしまった、恥ずかしながら

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テレビのジャック

「東京ドームの
巨人戦、
全部おさえました。」
収録:DIREC TV
寸評:年始にも大々的に宣伝していたディレクTVがやってくれます。シュワルツネッガーのでかい左手がこちらの頭を押さえつけるように伸びてきて、「フ、フ、フ」と笑っている。
なにしろ「プロ野球ファンのために。セ・パ両リーグで600試合以上を、完全中継。野球をみるならディレクTV」なのだ。誰がなんと言ったって、全部をおさえたんだもんねー。
「甲子園球場の阪神戦、全部おさえました。」「横浜球場の、横浜戦も、おさえました」「東京ドームの日本ハム戦、全部おさえました。」と宣伝は続くのであった。しかもスポーツ面にちっちゃく。これは金がかかってない、でもインパクトは強い。多分金はシュワちゃんと放送権料で使い果たしちゃったための苦肉の策なんだ、とは思わないけど。今は小出しにしておいて、開幕時には相当派手な宣伝をする、とは筆者の勝手な予想である。
初めに見た時に危惧したとおり、最後までいくつもりなんだろうか? いや、是非とも最後までいってほしいものだ。ここまで来たんだもの!!
関係ないけど横浜戦だけ、「全部」が付いてないのは多分ミスではないのだろう。だってここだけ横浜戦も、ってわざわざ「も」がついてるもの

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住まいのジャック

「*お断り
写真の1〜18は販売価格に
含まれておりますので、ご注意ください。」
収録:大成建築
寸評:広々とした暖炉のある居間の向こうにはしゃれたキッチン。贅沢な西洋家具が適度な空間を保持して置かれている。輸入住宅のCM。うーん、住んでみたい。でもどうせ高いんだろ。ほーら17,800,000円もする。いい加減にしなさい。でも1〜18って何?
ここで初めて暖炉やリビングセットやダイニングセットや食器洗浄乾燥機やあれやこれやの調度品一式が値段に含まれていることに気付く。あれまフィンランド式サウナまで付いていることに気付く。成る程これなら御買い得だ。決して高くない。
って考える人がいるのだろうか! 気付いたうえで「誰が買うんだ」といいたい。178万円じゃないんだからさ


会社もタイヘンだが、
会社までがもっとタイヘン。
収録:住都公団の賃貸住宅
寸評:「だったら、通勤ラクラク、公団の[職住近接型]賃貸住宅」とある。なるほど公団がこういうコピーを使う時代なのだ、と思った。結構気に入ったのだが、さて実際に住み替えを考えている人はどう思うのだろう?会社がタイヘンな人が住み替えを検討するとは思えないのだが、、、

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健康のジャック

「ゴムじゃない
コンドーム。」
収録:サガミオリジナル
寸評:試験管みたいなコンドームに縦書きで上のキャッチコピーがかぶさっている。一面広告の殆どをこれだけで占め、下段に「素材が違う。/つまり品質が違う。/サガミオリジナル本日発売」とある1934年に始めて天然ゴムのコンドームを作った相模ゴムがポリウレタン製のコンドームを作った。薄さ半分(具合がいいと言いたいのだろう)強さ3倍(失敗の恐れがないと言いたいのだ)ゴム臭無、透明性、熱伝導性、肌触りといいことだらけなのだ。そのままなのだ。見た目もぬくもりも、何もかも。死ぬまでに一度くらい使ってみたいもんだね
誰ですか物差しでコンドームの寸法を計ってる人は

CONDOMから、NONDOMUへ。」
収録:山之内製薬
寸評:いつもみるコンドームの四角に丸の絵が丸にUの文字の絵になっている。
「コンドーム、素材はウレタンへ。『サンシーノンラバー』明日発売。」とある
ゴムはNON。臭いもNON。温もりを遮るのも極力、NON。装着感だって極めて、NON。装着する手間だってかなり、NON。恋のトラブルもたぶん、NON。だからNONDOM。
ポリがついていようがいまいが要はウレタンなのだ。もう時代はウレタンなのだ。しょうがないもう一度書いておこう。死ぬまでに一度くらい使ってみたいもんだね。
でも装着感がNONで、装着感が悪いみたいに感じるので相模ゴムのやつにしとこうかな

「とめないでください
きれいな血液の流れを」
収録:萬有製薬
寸評:「はーるのおがわはさらさ…」とおたまじゃくしが血管に見立てた五線譜に詰まっている。本当ならさらさら流れなければいけないのに、詰まってしまってますよ、お客さん。というわけだ「知らぬ間に血管を狭め、塞いでしまうコレステロール。心筋梗塞や狭心症などに至る前に、まず、自分のコレステロール値をしることから始めましょう。」とコピーが続く。
バックの色は薄い黄色。おたまじゃくしは赤。何やらちょっと気になる。家族のことも考えてそろそろ検査でもしてみようかな。なになに、自分で検査が出来るのか。それならひとつ買ってみるか。ありがとうございます
なかなかうまい手だ。結構効きそうだ
でも「ばんゆう」て聞くとどうも「蛮勇」って思ってしまうので私は遠慮しておきます

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意見のジャック

「約束を守ってください。」
収録:JR七社
寸評:意見広告といえば政府広報と思っている方にお届けする、一面縦書きの上記コピー。分割民営化の後、血のにじむような努力の末やっと十四兆五千億もあった借金を十二兆五千億まで減らしたのに国はなんだ。二十二兆七千億が二十六兆二千億にも膨れ上がっているじゃないか。それなのに自分の「つけ」をまたJRに払わせようちゅうんかい!と怒っているのだ
どうやら法律に基づいて決められた負担金を三千六百億も上積みしようとしているらしい。お客さん、そりゃ話が違いまっせ、といわけだ。八兆壱千億も利子を払った上で借金をやっと少し返したJRに「そりゃご無体な」と思うか「まだ、いける」と思うかの違いである
国鉄さえ知らない若い人に借金のつけを払わせる今のやり方は「いただけない」と思う。やはり日本の国の借金を返すには日本の国の「分割民営化」しかないのだろう

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教育のジャック

うらやましいことに、
まだ人生を選べる

収録:家庭教師のトライ
寸評:「夢は、大きいほうがいい。/いまならまだ、どんな大人にだってなれるのです。/枠なんか作ってしまったら、もったいない。/やればできる、と信じることがその第一歩だと思います。/ベンキョーを通して、自分の人生をその手で勝ち取る力を教えたい。ちょっとおおげさに聞こえるかもしれませんが、これが私たち家庭教師のトライの願いです。」
なるほど、まだ間に合うのだ。新聞の一面にでっかい子どもの笑顔。間の抜けた顔だなあ。一昔前の小学生みたいな顔である。
そうだよなあ、人生を選べるんだよなあ、いいよなあ。切実にそう思う。
でも私、勉強をベンキョーなんてカタカナ表記するところに教えてもらう気はしません!


受かるまで帰しません。

収録:Z会東大マスターコース
寸評:いやあ、親が泣いて喜ぶようなキャッチコピーですなあ。これはききそうだ
「授業も、講師も、生徒も、そして実績も!
どこを取っても凄まじくハイレベル」とある。
確かに98年度実績で291名の方々が東大に合格したそうである。内現役が272名である。とにかく細かいことは分からないが「相当に大変なことらしい」少人数制で、ハイレベルな授業で、完全単科制で精鋭講師陣で、ハイグレードな教材とくれば受からないわけがない。そのうえ、これです。受かるまで帰してもらえないのです。これは受かります。何しろ受かるまで帰れないのですから、受かるまで。ひょうっとするともう10年Z会に住み着いてるなんて強者がいたりしないんでしょうか?
それにしても生徒もハイレベル!だとすれば受かって当然のような気もするんだけど。これって別に大したことではないような気がするのだけれど。でも東大に合格するような人々が不思議に思わないんだから気にしないことにしましょう。そうなんです、なにしろ生徒が優秀なんです、ハイ


「短入四卒」
収録:駒沢女子短期大学、駒沢女子大学
寸評:四字熟語のしたに「のすすめ」とある。右側には濃淡2色の矢印が重なって配置されている。手前の色の濃い矢印が1と2。それに続いて淡色の矢印が3と4。成る程「進路が決まらないうちは短大に入学して二年間じっくり考え、その後、どの分野に進むかを選べるグッドな方法です。」
いやー、また駒女がやってくれました。この四字熟語+「のすすめ」と大学とは思えないグッドな宣伝文句にしびれてしまいました。まるでフグの毒に当たったようだなぁ
次にも大いに期待しよう


分系科目でも、
理系科目でも、
受験できる大学です
収録:武蔵工業大学
寸評:「地球環境時代の大学選択。…」とあり上記のコピーが縦書きで
うーむ。工業大学なのに新設の環境情報学部は英語(必須)の他に国・数・日史または世史のうちから一つ選択の2科目で受験できるらしい。
総合大学の人には分からないかもしれないが、これは大変なことなのである。これほどの改革をしなければならないほどの窮状なのだろうか?いや、未来の先取りなのだろう
おーい、一体どこへゆくんだー。いとしの母校よ


「入即是職」
収録:駒沢女子大学・短期大学
寸評:でっかい四文字の下に「のすすめ」とある。なになに、「就職支援活動の充実がめざましい駒女に入学すれば、即、就職の道も開けます」「平成10年度から就職総合センターを開設」とある。う〜ん、ついに大学も就職をえさに学生を集める時代になったのだ。でもこんなこといって誇大広告とかにはならないんだろうか? 4年後に学生から抗議されたりしないんだろうか?
いやいや、今の学生から”サギ”呼ばわりされたり、、、はないか!
しかし、自分で「駒女」という神経は理解できないのだ ^^;


受験生諸君。
大切な話がある。
立命館大学
収録:立命館大学
寸評:でっかい縦文字のコピーを見つめる受験生らしき男の顔の一面広告。「分系理系の枠を超える。立命館大学の新しい学びの仕組み。」として3つの特徴、1.文理総合インスティチュート 2. スチューデントワークショップ 3. 多彩な学びの環境 について解説。3だけ意味がわかる。後はわからん。とにかく分からんけど凄いことなんだろうって気だけはした。こうしてみてみると当たり前だけど、学校も企業なんだと気づく。学校運営ではなく学校経営なんだとよく分かる。当然潰れることもありえるわけなのだ

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見出しのジャック

首相演説、株安に拍車
収録:1月13日朝日新聞朝刊一面
寸評: ひどい! あまりの言われよう。これほどコケにされた首相も日本では珍しい。
12日朝は先週末のニューヨークでの大幅下げの影響で大幅安で始まり、その後公的資金の買いが入り、いったんは下げ渋った。しかし、橋本首相の国会演説が始まると再び下げ足が速まり、ずるずると値を下げた。首相の「空虚な演説」(大手証券)が市場心理に輪をかけた。と、この文章ほとんど新聞記事そのものなのだ。決して筆者の意見ではないのだ。くれぐれも言っておくが新聞記事なのだ。
自民党にもコケにされ、小沢さんにもコケにされ、ついに新聞にもコケにされてしまったのだ。橋本龍太郎よどこにいく


未来が問われる10日間
収録:12月1日、朝日夕刊
寸評:「温暖化防止へ京都会議開幕」とある。一面トップの見出しである。カラー写真で各国関係者が地下鉄を利用し会場まで徒歩で歩く姿。問われているのは一体何だ?
今であり過去であり、そして未来なのだ。写真にはWelcome to Kyoto UNFCCC COP3の旗が見える

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