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久しぶりに気分がゆったりしていた昨日、ヨー・ヨー・マとステファン・グラッペリの共演によるCD"Anyting Goes"を聞いた。

コール・ポーターのスタンダードは、ウィスキーをちびちびやりながら聴くのももちろんいいが、土曜日の遅い朝食後にもぴったりだ。

それにしてもヨー・ヨー・マの器の大きさには驚く。この録音は1989年、マはまだ30代前半だ。その年で、ジャズ・バイオリンの大名人グラッペリと全く同じ土俵でいとも自然に弾いている。
これは実は超人的なことなのだと思う。テクニックだけ考えても、音程の微妙な揺れにしろ、強勢の置き方にしろ、クラシックの常識とは相いれないはずだ。体の芯まで染み込んでいるはずの常識をあっさり脱いでしまう。

若くしてクラシックの世界でマエストロと評価されながら、一方で、クラシックにのみとらわれない音楽性。この器にして初めて、昨年のピアソラの名盤が生み出せたのだろう。

 

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昨日の午後は、水戸で開かれたタウンモビリティーについてのシンポジウムに行ってきた。

色々勉強になったが、特に、基調講演者のおそどまさこ氏の話が面白かった。車椅子の人も目が見えない人も旅をしたい、そういう人のための海外旅行を企画、実施している人。
話の中に出てきたイギリスのスカイラークスという施設は、高齢者、障害者のためのケアつきリゾートホテルのようなもので、ケアの専門家の他にボランティアもいる。担当が決まっていて、夜バーで一杯やっていてランプがつけば部屋に飛んでいく、という感じらしい。障害者は有料だがボランティアは無料で泊まれる。レジャーと福祉を結びつけた好例とのこと。確かに。

今日インターネットで調べてみたら、ホームページもあった。
http://www.wft.org.uk/sk99.htm 

 

zz