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「つりバカ日誌」を1日に2本見た。ただし、バスの中で。

ぼくの今の職場は、バスで温泉というなかなか古典的な職場旅行をする。行きはバスに乗った時から酒盛り開始。途中1、2ケ所観光名所に寄るのだが酔っているからあまり覚えていない。そして、温泉で宴会。2日目午前中も似たようなパターン。
さすがに午後になると疲れてくるので、映画のビデオを見る。(まあ、半数以上は眠っているが。)
その定番が、「つりバカ日誌」。他の旅行も含めると、去年と今年で何回見ただろう。

確かにこの映画、職場旅行帰りのバスで半分眠りながら、というシチュエーションにはぴったりなのだ。
テンションの高い場面は一切なく、人生の何たるかを真剣に考える必要もなく、ただ気楽に笑える。説教臭さはないが、それでいてちょっぴり、今の世の中こういうのが欠けているのかもしれないな、と思わせるものはある。

昨日見たNo.9では、主人公ハマちゃんの同期ながら上司(部長)になった男の一人息子が陰のキーパースン。父と母が離婚し、父親が猛烈な仕事人間だったせいで、自閉症気味になり登校拒否している高校1年生という設定。

こういう子供には、ハマちゃんが最高に効きます。海に向かって思いっきり竿をふる。他のことなど何も考えず、ひたすらに。
こういう子供に効くということは、実は大人にも効くということ。ヒーリングは、海や木の映像だけではない。

この「ちょっぴり」があるゆえに、観客は時間を無駄にしたと思わずにすみ、監督や役者もギャラ以外の映画製作理由が説明できる。
まあ、お金を払って映画館で見ようとは思いませんが。