冨田恭彦「哲学の最前線」1998,講談社現代新書1406

・・・確固不動の知的判断基盤となるものを求めることが、哲学の中心課題となるわけです。ところが、先に述べましたように、解釈学的視点からすれば、われわれは「何度も循環を繰り返し、とりあえずこのあたりで手を打つ。そんな、暫定的均衡状態でもって、当面の結論とするしかない」ようです。(p.54)