2 A guide to Akasaka 美濃赤坂へ案内

 美濃赤坂の金生山で化石を捜す人たち

at Mt.Kinsho, Gifu, Japan

金生山の採石場で化石を拾っている人達です。化石の採取は話には聞いても、実際に山へ掘りに行って本物の化石を手にいれた人は少ないと思います。
少なくとも、私の周りでは、単独でうまく行ったためしがない。本もパンフレットも、あとひとつ何か足りないのか、サイトにたどり着けなかった、で化石も見つからなかった。この案内では、誰でも行けるように、写真を沢山付けて説明します。ウミユリも何も拾えなかったら、是非、メールを下さい。その欠点を直しますから。
金生山を南東から撮影しました。岐阜市や羽島市方面から国道21号線を走って近づくと、こんなふうに見えてきます。1=伊吹山が遠方に見えます。 2=金生山化石館のある位置、3=山肌が剥き出しになった化石の取れる採石場、4=こくぞう、虚空蔵寺の建つ場所です。「きんしょうざん」の標高は217mと本にありますが、現在の標高はどうでしょうか、疑っています。車で行くときは、国道417号線にはいって、山に近づきます。
南西から見た、金生山です。関が原を通過した新幹線の車窓からも、こんな山肌を削られた鉱山が見えます。
山の周りには、石灰やセメントの工場が建っていて、どの道も工場へ入ってしまうようです。山には近寄れない感じです。
 美濃赤坂駅で下車して、化石館まで直線で700mくらいです。コクゾウへ歩いてお参りする人も多い。
 大垣市の西はずれに赤坂町があり、金生山も大垣市内にあります。 417号線で接近し、赤坂新橋の100m北にある信号を西へ曲がり、山の崖のほうへ向かいます。鉄道を渡り崖下を南へ周るとトンネルがある。    
トンネルの西側に「こくぞう」への案内板が見えます。ここが地図のC点です。ともかくコクゾウを目指しましょう。曲がって、トンネルの上に残された急坂を登ります。  軽でも普通車でも走れる舗装された参詣道路です。
化石館は入場料100円です。この山で取れた化石がたくさん展示されていますが、
 不思議なことに化石の撮影も模写も禁止されています。
 駐車場からは大垣市がよくみえます。駐車料不要。この北にも道路の広いところがあり駐車できます。
駐車場の北50mの地点からからみた北へ登る道は、V点(見晴らし亭址)から右折し、コクゾウへ向かいます。 黒い人が左端に立って、左折道を見ています。 ここが地図のA点です。駐車場に車を置いて、ここからリュックを背負って、石拾いに行く人が多いです。A点から歩いて坂を下ります。坂の下から右へ進みます。
A点には、車の乗り入れを止めるように、土手が築かれ、その向こうには一本の鎖を渡した通行禁止の標識があります。日曜日だけは、ここから入っても咎められないようです。
左の林は化石館(M)のある崖で、この道は西へ下って、右へ進めば、第二グラウンドへ出ます。
これはV点から撮影したものです。赤坂の町の向こう側に勝山が見え大垣市が広がっています。Mは化石館の所在地を、赤のAは徒歩進入路を示します。 右端にB点がみえます。車の進入を止めるように、ショベルカーが置かれていたりする日もありますが、Bから車で北上できる日もあります。

南西から見た見晴らし亭あと(V点)と、その下の緑の楕円はウミユリの出る灰白色の崖を示しています。

フズリナ、ベレロフォンが出る黒色層(GHI点)も見えます。大型貝類はめったには取れませんよ。ウミユリはいくらでもあって、必ず見つかります。砕石の置き場を見て、明るい灰白色の岩が積まれている山を捜すと、見つかります。崖に取り掛かってハンマーなど使っていると、事故防止のため、つまみ出されることがあるそうです。文句を言えば不法侵入罪ですね。

ここで便宜的に第2グランドと呼ぶ砕石置き場には、精撰され拳大の石が積み上げられた(F点)山もある。

V点から見ているのでFGが左右逆に見えますが、パワーショベルは同じところ、G点に置いてあります。

ハンマーで岩石を割って大型巻貝を探している人が多いが、だれも空き缶ひとつ、チリ紙一枚でも残して行きません。皆さんも、山を汚さないように気をつけてください。

日曜日には、B点が通行可能な場合、無許可でグランドまで車で登ってくる人もいる。 事故を起こしたり、汚したりすれば工場は直ぐに立ち入り禁止を厳格に施行するでしょう。工場が化石の採取を日曜日だけは、黙認してくれてるようです。この大切な時間を、皆さんも守ってください。手前の砂利山に見えるのがF点の石置き場です。

2000年1月の日曜日にF点の平山の表面を歩いて拾ってきました。ハンマー使わず半日でリュック満杯の6種の化石です。選別機を通って、角が取れた拳大の石ばかりです。 crinoid の no の下の石に白丸が見てとれますか、ウミユリの茎の横断面です。茎の縦断面の多くは、丸棒にコイルスプリングを巻きつけた感じで現れます。写真の歯ブラシの柄の端に蛇腹のように見えているのも茎です。

私のような初心者はこんなに収穫があると、鼻歌交じりの笑顔で下山して、帰宅してから、石を歯ブラシで洗いながらも、大満足です。その後一週間も肩や背中が痛かったのにニコニコしていました。

いままで、化石を拾いに行って、該当地にたどり着けなかった人も、到達していたかも知れないが拾えなかった人も、金生山なら確率が高いでしょう。化石館の館長さんに聞いても、詳しく教えてくれます。是非、地図をプリントアウトして、出掛けてください。そして不首尾なときはメールで事情を知らせてください。