2004年企画「大阪の境を歩く」2

第10回 西淀川から尼崎まで





今回のウォッチングは「大阪の境を歩くシリーズ第10回」で、西淀川区から尼
崎まで歩きました。姫島駅から出発、梅田街道には、立派な構えの町家もちらほ
ら、姫島神社の隣には銭湯「城崎温泉」もあります。西へ歩き、大和田の舟だま
りを堤防の上から見て、阪神千島駅へ。ここで佐々木さんが合流、工場街を43
号線まで歩き、府県境で記念撮影。すぐそばには、近代建築「ユニチカ記念館」。
大物(だいもつ)の公園には野外能舞台もありました。旧福知山線の線路跡をた
どり、震災復興事業まっただ中の築地地区では、1回がむしこ窓の和風建築の市
営住宅が目立ちました。ここではまだ震災は終わっていません。その後、阪神電
車尼崎駅でウォッチングは終了となりました。

電車で移動、6時より中之島中央公会堂で研究会を行いました。まず、辻野氏より
「市民による京都市都心部再生への取り組み−商業・交通・コミュニティの現状と
『歩いて暮らせるまちづくり』−」のテーマで報告をいただきました。中京区南東
部の都心再生にむけた現状と課題などを報告して頂きました。「脱クルマ」が大き
なテーマだというお話でした。続いて、九後さんより「交通バリアフリーと福祉の
まちづくり」というテーマでお話をいただきました。加古川市や高槻市のプランづ
くりにかかわった経験からのご報告で、特に高槻市の市民と行政、事業者の参加と
協働によるプランづくりや、それぞれの役割分担を明らかにした(ハードばかりで
はなく、市民意識のソフト面も重要など)ことなど、政策プロセスの新しさが印象
的でした。

終了後、菅原町の「雲州堂 dining IOR?I」へ徒歩移動。雲州とは滋賀県の南東部。
商人が使うそろばんのメーカーの本社事務所の町家を改装したものです。古代米を
使ったちょっと変わった料理で一杯やってきました。

※他の参加者の皆さんも、レポートや感想等をお寄せください。

【参加者】
柏原、川内、佐々木、澤居、辻野、三原、嘉、
Wのみ−壺田、原田さん(ビジター)
研究会のみ−九後、森口
計11名



 
編集・発行:大阪都市文化研究会事務局