Geodeを導入しました


−歴史−

2005年3月まではCeleron®の1.2GHzのATマザーボードPC(AT-PC)を自宅で用いていました.
1995年に「秋葉の安いPC店(深く詮索しないでね)」で買って以来フルタワーのケースはその ままで
マザーボードやHDDなどを変えつつ使用してきました.
なので「ATX」ではなく「AT」でした.

2005年4月に大学院から籍を離れたので,研究スペースもなくなり自宅に研究PCを引き上げてきました.
このことによりAT-PCはM/B,CPUなどはオークションにかけられ散っていきました.
このAT-PCで卒論,修論,D論を手がけたと思うと感無量です.
秋葉の店からは発送すると住所が店に残りとても危険な ので,
店まで車で乗り付けて持って帰ってきたことは昔話です.

さて,自宅でのPCは研究PCを使うことになりました.
研究PCはP4−2.4BGHzでリテールのFANを用いて
電源は「静かな電源」という秋葉の店員の言われるがまま買ったのがこれ.

「電源大師」 うー ん.どういうネーミングなんだ.電源大師って.


研究室で使っているぶんには気にならなかったのですが,研究PCはうるさい.
電源には2つFANがついていたので一つはずしましたけどうるさい.CPUのFANもうるさい.

「じゃーいっそのことFANレスPCでも導入にするかぁ」
と検討に入りました.
研究PCを研究以外であまりさわりたくない(不安定にさせたくない)という理由もありました.

−EDEN導入,撤退−

どうせ新PCなんだから小さいのがいいと考え,深く考えずに EDENのEPIA  SP8000E を購入しました.
ここは安 かったです.
ケースは「ミエとハッタリ」でsilverstone のLC06にしました.

かっこいい.スリムタイプ じゃない普通のCD-ROMドライブを使え るのもいい.
電源がACアダプタなので電源からの音はゼロだし.

さて,OS等のインストールも終わり動作させたました.
SP-8000E内蔵VGAでは1280*1024までは何にも問題無いのですが,
1600*1200にするとボケる.75Hzにするとさらにダメ.
ということでVGAカードを導入しました.
ところがケースLC06についてくるPCIのライザカードを通し,
VGAカードをSP8000Eに刺すとOSの起動中に止まる.
まーVGAカードは仕方がないとしても,おそい.
いやね,別にゲームとかするんじゃないんだけど「まったり」しているんです.

こりゃーだめだ,とおもいケースは返品.SP-8000Eは
で処分しました.
結構出品があるようです

−Geode検討・導入−

ちまたではGeodeでFANレスで動かすだの,デュアルで動かすだの,という話が出ていました.
んで,それにのりました.


マザーボード
Mini-ITXのGeodeが使えるマザーはまだでていなかった(2005/08/27現在一つあるようですが高い!!)
ので小さいPCというのはあきらめました.
ただ,いずれMicro-ATXのケースには入れたいのでマザーボードは
VA-20を選択しました.

チップセットの冷却用FANも無くよい.
ここから購 入.


CPU
Geodeは消費電力と処理速度のバランスを考えGeode NX 1500を選択.
ここで安く購入

手持ちのデジカメではこれが精一杯.

Geodeはいろいろ改造方法がで ています
「まー,俺は下手なことしないほうがいいだろう」と思いそのままVA-20へ差し込む.

ヒートシンク
Geode1500はFANレスができるそうです.
いろいろ小難しい議論はあるようですが消費電力6Wだそうです.
かといってFANレス用の推奨ヒートシンクがあるわけでもない.
さて,どうするか.
んで考えたのが研究用PCのチップセット(Intel E7205 Granite Bay)の冷却ヒートシンク.
研究用PCのM/BはAOPENのAX4R Plusを使っていますが,
一年ほど使用していたらチップセット冷却用FANが「ぎーぎー」言い出しました.
で,高速電脳で適当に見繕ってFANレスのヒートシンクに装換してあります.
これは小さい.
室温(PCだけうるさいので別部屋)が約34℃の時に手で触ると「あっ ちっち」な のですが,
ジャンクション温度は定格以下なのでしょう.特に問題は無し.
Intel E7205 の消費電力はこ こからたどっていくと
ケース温度で102度(ほー),TDPで7.7Wだそうな.
E7205のTDP7.7WとGeodeのTDP9Wをそのまま比較していいのかどうか知りませんが
「研究PCについているチップセットヒートシンクより一回りおおきければいいんだ な」
というお おざっぱな結論に 達しました.

んで,秋葉の街をプラプラ歩いて見つけたのがこれ


で購入.
SNE797-1118
「そのままで高性能.取り付けただけで強力に冷えます」
ほー,そーか.電源付けなくても「取り付けただけで強力に冷えます」なのか(勝 手に 解釈)
やすい.980円.
安くても,ちゃんとCPUとの接触部にはサーマルシートがついていました(店員さんに確認してから購入).
ヒートシンク部は80*70*63(高さ)mm
FANはどーでもいいので略.
M/BとCPUに取り付けたのがこんな感じ.

電解コン等と干渉することなく装着.


電源

電源は静かなのがいい.
いろいろ並んでいる中,耳を当ててみると
鎌力Uが静かだ.
こ れですね


でも,無負荷の音なんかあてにならないしなぁ.
どうせだったら電源もFANレスだなぁ,と思い
秋葉の街をプラプラ歩いて見つけたのがこれ

で限定10台8980円.
安い.350Wで十分.
メーカー・品名・形式名は不明.動けばいい.

一応
Heatpipe Cooling Fanless 0dBA (ちゃんとdb[A]になっているし)
PurePower 350W
W0050
www.thermaltake.com
と記載あり.
たぶんこ れ

こ の店で最後の一台でした.
ここは品揃えも豊富で店員の知識 もあって質問すると答えがちゃんと返ってくる
レジの店員さん曰く
「大きさ大丈夫ですか〜,僕も買いましたけど入らなかったので大 きいケース買っちゃ いました
とのこと.
「手持ちの使っていないATXケースは比較的大きいから大丈夫だろう」と勝 手に思い(← 正解)購入.

帰宅後開封してみるとラベルで猫が寝ていました.


店員さんのコメントから考えて寸法を見ると,ケース外に張り出すヒートシンクはどうでもいいが
ケース内にはみ出るヒートシンクが問題なのでしょう.

(左:今回購入FANレス電源 右:手持ちのCD-RW)
このように3cmまでははみ出ないが2.5cmぐらいはみ出ています.
PCケースとCD-ROMドライブの寸法によっては逃げられないのかもしれません.

参考までにケース外の出っ張りは

こんな感じです.手ぶれは本質的に問題ではない(言 い訳)

HDDはEPIAのときに買った

HDT722525DLAT80, (250GB, 8MB)を使用(こ れが後々...)


基本的にはすべて

Faithでそろいます.カードも使えるし,全般的に安いし.



−動作状況−

まず,こ こによる とGeode1500の定格は
FSBは133MHzで7.5倍とのこと.
なのでM/B上のショートピンは133MHzに設定.倍率は動作させてからのおたのしみ.

電源ONっ!

あっさり,起動.
それもOSは再インストールすることなく,あっさり動作.
SP8000EのときにインストールしてあったOSが動いている.
SP8000Eとチップセットが同じだから動いたんだろう.ほー.そういうもんなんだ.
これで面倒な作業が減る.
いろいろガシガシ動かしても何ともないので(かなりいいかげん)様子を見る.

コア電圧はM/Bから変更できないようで(CPUの改造はしていないし)

CPU Vcoure 1.23Vで動作しているようです.
(ここにでている各種温度は後ほど出てくる空冷後のお話しです)
定格が1.00Vですから結構な過電圧ですね.

定格周波数(133Mhz*7.5≒1000MHz)で動作してるので
FSBを200MHzにしてみます.

まず倍率は3倍で(私の環境においてこれ以上CrystalCPUIDでは下げられませんでした).

なんら問題なく動作.

次に倍率を7.5倍(私の環境においてこれ以上CrystalCPUIDでは上げられませんでした)

あっさり,動作.
約1.5GHzですね.

で,しばらく動作さていると
熱暴走とかフリーズは無いものの,
MobileMeterに よればCPU温度はピークで67℃まで上昇.
ヒートシンク周りにある電解コンを考えると危険.
よって200HMz*5倍で動作させることにしました.

ここまでM/BもCPUも改造を加えることなくFANレスで動作しています.

−Bluetooth−
Blutoothがほしかったので(スカイプ用 です)

で999円のアダプタを購入.
安いっ.

−HDDの音−
さて,数日使用していましたがなんか音がする.
もちろん研究PCのように騒音ではない.
メカ的に動作する部分,音を出すところはHDDしかない.
HDDはここで購入.秋葉の中で も安い.もちろん音は販売店のせいではない.
よくある電源トランスの振動・共振による音は私の耳では認識できない程度.
理由としてはHDDはずして電源投入すると静か.

HDDかぁ.こうなってくると気になるよねぇ.
どうせ音がするのならば,CPUからの熱を考えFAN を付けてもいい かな,と.

手持ちの「静穏(メーカー表記)FAN」をCPUの周りに置く(「付ける」ではなく「置く」).
この際に,HDDにも通風の恩恵があるように置く.
FANの定格は8cmFAN,1700rpmだそうです.
FANは以前 ここから100円で購入
FANを動作させしばらくすると200MHz*7.5倍でもMobileMeterによると27℃!!
室温は27℃なのですが...(苦笑い)
MobileMeterはどういう所の温度を表示しているかわかりませんが,
67℃という高温からは解放されたようです.

FANの音?HDDに比べればたいした気にならない程度です.
FANレスGeode? CPUのヒートシンクには FANを付けていません(苦 しい言い逃れ)

まあ,いずれにしても

で探せばたいて いのパー ツは出てき ます. 便利だ.



eXTReMe Tracker