履歴:
- 20世紀後半
釈迦と同じ出生の辞を述べる(おぎゃあ)。
- 2歳
日本最大級のジャングルジムの頂上から転落する。生死の境をさまようが赤チンぬり、包帯をまくという人類の英知により一命をとりとめる。この時に長期記憶に関する中枢の大部分が損傷したと考えられる。
- 4歳
幼稚園の砂場で遊んでいて先生が「さあ今度はみんなでお絵描きしましょうねー」と言い、みんなが去る中で一人で砂遊びを続ける。その瞬間自分が社会行動異常突然変異であることを認識する。このような群衆心理の欠落変異は社会性の野性動物の世界では致命的欠陥であるから、それが生き延びることの許される現代ヒト文明社会に感謝する。だが同時にこのような突然変異株の生存とその結果として招かれる変異の蓄積を許容する社会の行く末に懸念を覚える。
- 小学校
家の前の小学校に通う。夕方暗くなった頃、どこかからの帰り道、近道のため学校のグラウンドを斜めに通過する。そのとき目をつぶってどれくらい長く本気で疾走できるか試してみたくなる。グラウンドの一方の角から対角目指して走れば少しぐらい方向がずれてもかなり長く走れるはずだ。怖い気はするがグラウンドにはぶつかるものは何もないから安全なはずだ。そこで試してみる。かなり長く目をつぶって疾走する。だんだん怖くなって来た。でも大丈夫なはずだ。校庭には何もないのだから、、、ゴーン、ときなり下半身が何かにぶつかり、倒れて動けなくなる。グラウンドの真ん中より少し校舎側に朝礼台が置いてあった。誰もいない校庭をしばらくごろごろした後帰宅。
- その後
ぼーっとしていたら浦島太郎化していた。
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