『ビニ−ルへの憧憬!』 のペ−ジ


 このペ−ジは私「せるまあ」がどのようにしてビニ−ル
物を好きになり、ビニ−ルドレスを作るようになったかとい
ういきさつを皆さんに紹介して、ついでに皆さんの面白い話
しもついでに聞かせて頂こうと思っているペ−ジです。
私とは違った接し方でビニ−ルの感覚が好きになった方がい
ましたら、どうぞメ−ルなんぞで教えて下さいね! 皆さん
にご紹介したいと思います〜♪


 

『一番遠いビニ−ル』

 一番最初にビニ−ルの感触に対してフェチ的
な感覚を持ったのはいつだったのかな・・・?
自分の中で一番古い記憶としては5〜6歳の時
だと思うのだけど、いとこの家にあった塩化ビニ−ル製のおもちゃの柔らかいビニ−ルの感覚が何
となく気に入ってしまい、ついずぼんの中に隠して持って帰ろうとした時にズボンの中で肌に触る
ビニ−ルの変な感覚を感じたのを覚えています。
 勿論まだその時にはその「変な気持ち」が何だったのかは分かる筈も無いんだけど、それが「フ
ェチ」的なものだったんだろうなあ・・。 そう考えると私は生まれつきビニ−ルが好きなんで
しょうね〜。(笑)


『ビニ−ルを加工する』

 そんなこんなで年月は過ぎ去っていき、小学生くらいまでは特にビニ−ルとの関わりあいは無か
ったが、中学生の頃になると同級生の女の子がビニ−ル製の「フリルふりふり!」のかわいい傘を
学校に持ってくるようになり、それを何とか手にしたくて手にしたくて仕方が無かったのを覚えて
いる。
 それでいつか誰かが忘れていったビニ−ル製の傘を貰って帰って、家でビニ−ルだけをはずして
身体に付けてみたら、ビニ−ル特有の柔らかくて、冷たいような感覚がたまらなくて、それからと
言うもの置き忘れてあるかわいい柄のビニ−ル傘があれば持って帰って、その柔らかいビニ−ルの
感触を楽しんでいたのでした。

 しかしながら日が経つにつれて、ただのビニ−ルにだんだんと飽きてきてしまったのでした。そ
してその後『何とか加工して服のようにできないものかっ!?』といろいろ考えたものの、今以上
に頭が悪かったし、加工するような道具も知識も無いので、単にパンツの形に切ってみたりして、
身につけて喜んだりしていた。 まあ思えば単純そのものであったのだなあ・・!(笑)
 たまに思うのだが、タイムマシ−ンでその頃の私に今の私が作ったドレスなんぞをプレゼントし
たら、前立腺がぶち破れるほど歓喜にむせび泣いていたことだろうなあ〜!(爆)
でも、中学生くらいでそんな強烈な経験をしていたら、今頃私は何やっていたのだろうか? 絶対
にカタギの仕事には就いてないだろうなあ・・。
逆にホンマもんの「ビニ−ルドレス職人」として『良い仕事をしてますねえ〜・・!』などと評
価されるようなことになっていたのだろうか!?(笑)


『ビニ−ルドレスの感触を知る・・・??』

 大学に入るまでは親と同居していたので、あまり目立ったこともできなかったが、一人暮ら
しを始めてからまさに『自由』を手に入れたのである! まさにフランス革命で解放された民
衆のごとく自由となった私は、前々から憧れていたセ−ラ−服や他の女の子の服を手に入れた
りできて、少しづつ「女の子の服がどういう構造になっているのかがわかり、何となく『あ〜、
こんな造りになってるんだな〜。 これくらいだったら何とか作れないかな・・?』とは思っ
たものの、まだまだ自分で作る技術も無く、安く手に入れたセ−ラ−服の裏側にビニ−ルを張
り付けたりしていたのが精一杯・・・。
 勿論、その時はそれで大満足していたし、ビニ−ルの服を着ていると蒸れてくる。その気色
悪いような何とも言えない感覚を長い間待ち望んでいたことに気づいたのもこの頃じゃないか
な・・!?


『初ビニ−ルドレスと絶望??』

 本当に初めて自分でドレスを作ったのは24歳の時だったかな? たまたま本屋で自作ウェ
ディングドレスの本を見つけて立ち読みしてみると、それほど専門的でない説明でドレスの縫
い方が説明してあった。
 勿論ミシンも持ってないし、裁縫に関する知識も技術も無かったけど、『何とか作れそうだ』
と思って、早速ビニ−ルを瞬間接着剤で接着して作ってみた。
 まあ最初のモノって何でも上手くはできないものだけど、一応それなりの形はしていたし、
一応ちゃんと着れるモノができた!
 この時に使用したビニ−ルって「明和グラビア株式会社」の「防炎バスカ−テン」ってモノ
で、このビニ−ルって本当に最高の肌触りで、硬く無くて、それでいて柔らかすぎてペラペラ
ということも無く、色のバラエティはちょっと少なかったけど、ピンクの色なんかは光沢と言
い、心底気に入ってしまい、その後かなりの数の「明和グラビア」製のバスカ−テンを購入し
てドレス作りに励んだのである。
 もう本当に「明和グラビア」から功労賞なんぞ貰ってもバチが当たらんのじゃないかって思
うほど・・!(笑)
 しかし、2年ほど前から「明和グラビア」はバスカ−テンの色をジジくさい色に変え、表に
妙なデザインを入れたために肌触りは悪夢のように変化した! この時には本当に泣きたい気
分だった・・。 未だにその「ジジくさバスカ−テン」は引き続き販売されていて、私は一生
懸命に変わりとなるビニ−ルドレスの素材となるビニ−ルを探しているが、なかなか良いモノ
は見つけられない・・。 どうしてデザインを変えたんだよ〜!? 明和グラビア〜!!(T_T)


『ビニ−ルドレスの進化!?』

 塩化ビニ−ルに絶望感を持ったのは単に「明和グラビア」の趣向変えだけでは無かった。ビニ
−ルの肌触りって非常に柔らかくて気持ちが良いんだけど、何しろ強度が無い・・! 特にウェ
ディングドレス風のモノはウエストを細く作るので、腕を上に上げたりするとよく脇のところが
破れることも少なくなかった。 まあビニ−ルだから補修も割合簡単に済むんだけど、やっぱり
面倒くさいし、補修の度につぎはぎだらけになってしまうのがちょっと悲しい・・・。

   それで目を付けたのがPVCという代物。 PVCとは普通の布の表面をビニ−ル加工したも
ので、よくSMの女王様なんかが黒のコスチュ−ムを着てますよね? あれです。あれ!
 PVCってビニ−ルと違って強く、PVC製のドレスでは何の気を使わなくても破れたりしな
い! これは非常に強みとなった! 
 しかし、何事においても全てが良いことってのはあまりないもので、PVCも全てが良い訳で
は無かった。
 PVCの表面は確かにビニ−ル加工されているが、実際に肌に当たる側は普通の布(綿かな?)
なのである・・。 肌にビニ−ルが当たらないのでは全く意味が無いので、その味け無さを解消
するために裏面に液体ゴムを塗ってみたりしたが、やはりビニ−ルの感覚と比べると今ひとつ。
 そこで結局は裏地もPVCで作ることを思いついたんだけど、これは実質2着分を作ることと
同じ!(*_*)ヒ〜
 作る材料に手間・・、勿論時間もえっらく掛かる! 勿論、その甲斐あってビニ−ルの感触を楽
しめるし、その上強度も強いから少々では破れたりしない!
 やっぱり何事も良いモノを作ろうとすると手間も時間も掛かってしまうものなんですね〜・・!

皆さんのいろんな体験を教えて下さいね〜!(^◇^)ノ